2mの巨人大学生の話
私が中学生の時の話です。
当時ハンゲームっていうオンラインコミュニティサイトが流行っていました。私はパソコンを持っていなかったのですが、友人宅に遊びに行った際に友人から勧められてアカウントの作成からゲームのやり方と他のプレーヤーとのやりとりの仕方を教えてもらいました。
オンラインなこともあって何かと協力し合えるゲームも多かったり、知らない人からどんどんメッセージが送られてきていて次第に特定の人とやりとりをしていくことが増えていきました。途中でDSiとWiFiルーターが手に入ったことでよりインターネットができる環境になり、やりとりをよくしていた内の一人Yと会ってみることになりました。
どういう流れだったかは全く覚えてないですが、初めて1人で電車に乗って名古屋に行きました。今思うとよく合流できたなと思いますが、Yは身長2m以上の細身の男性で足を事故で悪くして杖をついていると事前に聞いていたのですぐ見つけられたと思います。
Yは20代で塾のバイトをやっている大学生と聞いていましたが、少し髭も生えていて不潔感漂っていて想像していた大学生とは違い、ショックを受けた記憶があります。
合流したらカラオケに行くことになったのですが、私はボーカロイドオタクになっていたのでボカロばかり歌う中、Yはあまり歌を知らないのかおジャ魔女どれみの「おジャ魔女カーニバル!!」1曲を毎回予約して歌い続けていてかなりしんどかったです。
2、3回ぐらいは会ってたと思いますがどれもあまり記憶がないです。会っていく中で「携帯を買ってあげたい」、「合鍵を渡したい」と言われていたのですが気持ち悪いなぐらいにしか思っていなかったのと2mもの身長があるYと歩いていると目立つのかすれ違う人が振り返ってきて私は次第に恥ずかしさから耐えられず連絡を返さなくなっていきました。
それでもYは諦めずにメッセージを送り続けてきていたので、最終的には今後は会えないぐらいに遠くに引っ越してしまうことからもう関わることができないと嘘を伝えて連絡がこなくなりました。
その数年後、栄を歩いているときにばったり会ってしまったときにはお互いにびっくりしていて私は思わず走って逃げてしまいました。それ以降は会っていません。
Yが本当に20代だったのか、大学生だったのか、すべて事実かどうかは分かりませんし、安易にインターネットで知り合った人とは会うべきではないですね。